【自作PC】Radeon RX470 1万円ちょっとで購入したグラボをレビュー
 
  		PC環境改良計画第4弾はバルク品ということで格安で購入できたMSI Radeon RX470 Armor 8Gを紹介します。
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MSI Radeon RX470 Armor 8G
今回購入したのはMSI製のRX470搭載グラボ『MSI Radeon RX470 Armor 8G』です。

購入時の価格は税込み:¥10,778(税別:¥9,980)という非常にお手頃な金額でした。
購入店はマイニングベースというネットショップで、名前からわかる通りマイニング向けに仕入れられた商品の在庫処分のようです。
※5/9現在は若干値上がりしてしまっていて、ショップ直接で¥11318、Amazonのマケプレだと¥11,980で販売されているようです。
一時期『例のグラボ』として話題になったマイニング向けのRX470ですがこちらは映像出力端子もしっかり揃っていて、普通のグラボとして使える上に、新品でこの価格という非常にコスパの良い商品でした。但しバルク品ということで保証は3ヶ月のみとなっていますのでそちらは注意が必要です。
『Radeon RX470』のスペック
Radeon RX470は2016年8月にリリースされたPolarisアーキテクチャ搭載のミドルレンジ向けGPUです。
GPUコアのクロックが1206MHz、SPが2,048基、TBPが補助電源有りの120W、メモリはGDDR5 4GBと8GBのモデルがあり、今回のグラボは8GB版を購入しました。
現在は後継のRX570が販売されておりますが、こちらは実質RX470のオーバークロック版で、ハードウェアとしてはほぼ同じものとなっています。
性能をライバルのNVIDIA製品と比較するとGTX1060>RX470>>GTX1050Tiぐらいと言われています。
最安でGTX1060が2万3千円、GTX1050Tiが1万6千円となっていますので、コストパフォーマンスに優れている反面、消費電力が高めと言われワットパフォーマンスが悪いとの評価がされています。
但し、今回のモデルについては消費電力もそれほどでは無かったのでその辺りの理由についても後ほど説明させていただきます。
外観レビュー
まずは開封から



バルク品ということで化粧箱は無く、静電気の袋に入ったグラボ本体と簡単なマニュアル、ドライバCDのみ付属となります。
まずは全体

ちゃんと新品の商品でした。特に問題は無さそうです。
続いて出力端子部

映像出力はHDMI×1、DP×3、DVI×1と必要十分です。
背面から

安価モデルのためバックプレートは無いです。
補助電源コネクタ

8pinとなっていますので、容量の少ない電源を使用している場合は注意が必要
今まで使用していたGTX660と比較

ファンが大きめなので冷却性能も問題無さそうです。カード長は25cm弱です。
一通り外観を確認したところで早速PCへ搭載

配色が白と黒ベースになっていい感じ。
カバーを閉じて早速性能チェックを行っていきます。
ベンチマーク
今回購入したRX470と今まで使用していたGTX660で各種ベンチマークを動かしてみました。
GPU以外のスペックは以下の通りです。
- CPU:AMD Ryzen 5 1600
- CPUクーラー:Ryzenリテール
- マザーボード:ASRock AB350M-HDV
- メモリ:DDR4-2666 16GB(8G×2)
- Cドライブ:DIERYA M.2 240GB(NVMe)
- Dドライブ:CFD CSSD-S6B480CG3VX
Fire Strike(3D MARK)
左がGTX660、右がRX470
DirectX 11の性能比較に使われるベンチマークです。2倍以上の差が出ました。
Time Spy(3D MARK)
DirectX 12世代のベンチマークです。RadeonはDirectX 12に強いと言われている通り、こちらは3倍近い差が出ました。
FF14 紅蓮の解放者
1920×1080 高品質(デスクトップPC)
Radeonはスクエニ系のゲームの最適化がイマイチと言われており、3D MARK程の差は出ませんでしたが、プレイするには十分なスコアが出ました。
DQ10
1920×1080 最高品質
GTX660の時点で十分なスコアだったのでスコアはそこまで伸びず。
実際のゲームプレイの目安
・PS4&XboxOne世代のゲーム
 解像度:1920×1080
 画質設定:中~高
 程の設定でプレイ可能
・PS3&Xbox360世代のゲーム
 解像度:1920×1080
 画質設定:最高設定
 程の設定でプレイ可能
それなりの性能が有り、最新ゲームを最高画質でとまではいかないが、設定を調整すれば十分遊べる様子。
オーバークロック
ある程度素の性能がわかったのでチューニングして遊んでみようと思います。
当初はRadeon系はワットパフォーマンスが悪いという話だったので省電力化の調整をしようと考えていましたがRadeon公式の動作クロック&電圧調整ソフト『WattMan』で初期設定を確認してみたところ

ピーク時の電圧設定が0.918Vと事前に調べていたRX470の設定よりもだいぶ低い電圧設定となっていました。
パッケージ版はOC製品が多いので電圧高めの設定というのもあるかと思いますが、この製品がマイニング用途向けというのが大きな理由かと思われます。
マイニングではピーク性能よりもワットパフォーマンスが重要になり、マイニングにRadeon GPUを使用する場合、GPUコアの性能、消費電力を抑えてGPUメモリのオーバークロックを行うというチューニングが定番だったようです。
このグラボにはそういったマイニング向けに調整された低消費電力のBIOSが搭載されているのではないかと思われます。
結果的に、ゲーム用途でもそこまでの性能を求めない方にはバランスの取れた良い調整に仕上がっているのではと感じました。
ということで省電力方向はあまり伸びしろが無さそうだったのでオーバークロックで遊んでみることにしました。
まずは『GPU-Z』でASIC値を確認してみます。

ASIC値が高いほどOC耐性が高いと言われ、76%~80%が標準、それ以上が当たり、それ以下が外れらしいです。
今回は79.8%ということで当たり寄りの標準となりまずまずではないでしょうか。
ということでRadeon公式ツールの『WattMan』を使ってOCをしてみました。
OCは最悪ハードウェアを壊してしまう可能性がありますので自己責任でお願いします。
トライ&エラーで調整してみた結果が下の状況です。

調整の方法としては周波数を上げてベンチマークを回す、ベンチマークが落ちたら電圧が足りてないので電圧を盛る。
ベンチマークを最後まで通せたらまた周波数を上げる・・・を繰り返すといったやり方で行いました。
電圧を増やすと電流値も増えて発熱が増えるのでファンの調整も必要となります。

ファンはこんな形の調整でGPU-Z読みでコア温度70度以下をキープしていました。
また、電圧を盛る場合はこの設定画面内の『電力制限』も増やしてあげる必要があります。
そして、OC状態でFF14ベンチを回してみた結果がこちら

スコアが1万点を超え、デフォルトのスコアと比較して6.3%程上昇しました。
但し、スコア上昇以上に消費電力は増えますのでワットパフォーマンスは悪化しています。
また、スコアが6.3%増えたからと言ってフレームレートにすると60fpsが64fpsになる程度の変化となるので人の目で違いがわかるか個人的には疑問です。
あくまでOCはロマンや経過を楽しむものであって実用性は無いと思っています。
ということで十分堪能したので設定は戻して定格で運用していこうと思います。
まとめ
以上、約1万円で購入したRadeon RX470搭載グラボのレビューでした。
価格を考えれば十分すぎる性能でした。普段はあまりPCではゲームをしないのでこれを期に何かPCゲームを触ってみようかなーと考えています。
個人的にはニーアオートマタかウィッチャー3辺りが気になるところ。例年だと6月後半辺りからSteamセールが始まるようなのでその辺りで探してみようかと思います。









 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			