【自作PC】予算3万円以下でコンパクトゲーミングPCを作る(OS込・中古パーツあり) ベンチマーク編

完成した3万円PCで各種ベンチマークを試してみました。

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GPUのチューニング

ベンチマークを試す前にGPUの最適化をおこないます。

電力設定で発熱を抑えつつ、オーバークロックで性能を引き出してあげます。

GPUの初期設定は安定性を重視して電圧は高めに、クロック周波数は控えめに設定されています。電圧が高いほど発熱も大きくなるのでまずはここを抑え、かつその電圧で安定して動作する最大クロック周波数を設定して性能を引き出します。

完全手動で最適値を探す方法もありますが、今回は今回使用したグラボのメーカーであるMSIが提供している「Afterburner」というソフトを使って簡単操作でチューニングします。

GPUの各種チューニングの他、ゲームプレイ時のFPS等のモニタリング等にもよく使用されるソフトです。

GPUのクロック周波数を変えてオーバークロックやダウンクロックをしたり、電力制限で電圧や発熱を抑えたり、グラボのファンコントロールなども行えます。上記はデフォルトのスキンですが何種類か準備されており

見やすくて落ち着いたデザインの「Mystic」というスキンを自分は愛用しています。

左側にある虫眼鏡のアイコンを選択すると自動で安定して動作するオーバークロックの限界値を判定してくれます。

このようなウィンドウが表示されたら下の「Scan」を選択すると数十分ほどの後、オーバークロックの設定が反映されます。

メインスキンの下側にある保存ボタンを選択してから右側の数字を選択してあげると先程のオーバークロックの設定をプリセットとして保存することが出来ます。

メインスキンの「Power Limit」の項目が電力制限の設定です。今回は先にここの項目を設定してからオーバークロック設定のスキャンを行うことで電圧を抑えながら性能を引き出す限界を探すことが出来ます。

今回は電力設定を100%から70%まで10%刻みのプリセットを作成し、各プリセットでFF14ベンチマークを回してスコアと温度を比較してみました。

各設定のベンチマーク中の最高温度とスコアは以下の通りとなりました。

設定温度スコア
デフォルト82℃7247
電力制限100%+OC80℃7612
電力制限90%+OC78℃7565
電力制限80%+OC70℃7398
電力制限70%+OC66℃6909

今回は冷却が心許ないケースなので発熱がはっきりと抑えられる電力制限80%の設定をメインとして使用することにしました。

それ以外の設定も各プリセットとして残しておき、状況によって使い分けることも可能としておきます。

最後にグラボの冷却ファンの設定を調整して、長時間GPU使用率100%にもならない限り回転を抑えるように設定してGPUのチューニング完了です。

それでは早速各種ベンチマークのスコアを紹介したいと思います。

各種ベンチマーク

PCMARK10

総合スコアは4000点ほどでメインPCのryzen7 3700X+RX470に比べて6割強のスコアとなりました。

ゲームや動画編集のような特にマシンパワーを必要とする用途でなければ問題なく快適に使用できると思います。

CINEBENCH R20

CPUの処理能力を計測するCINEBENCHのスコアです。Core i5-4590は最大3.7GHzの4コア4スレッドです。

現行のCPUで比較するとマルチのスコアはPentium Gold G6400よりちょっと上くらい、同じ4コアのCore i3 10100やRyzen 3 3100にはスレッド数の差もあり倍近いスコア差となります。

シングルのスコアはPentium Gold G6400にもちょっと負けてしまうくらい、IPCが大きく改善される前のRyzen第1世代と同じくらいの性能といったところです。

とはいえノートPC向けの低電圧版Core i5やRyzen 5に近い処理能力になるかと思いますので普段使いであればそこまでネックになるほどのものでもないかと思います。

CPUパワーが大幅に必要な動画編集等はさすがにもたつき等を感じてしまうかと思いますので、そういった用途には向かないかと思います。

CrystalDiskMark

続いてストレージの速度です。

今回はCドライブをSSDに換装しているので非常に快適です。HDDはランダム速度が壊滅的に遅いのでWindowsやゲームの起動が非常に遅くなります。

Windowsをクリーンインストールしたばかりというのもあり、電源投入からデスクトップ表示までは十数秒と非常に快適です。

個人的にCドライブのSSD化はCPU交換やメモリ増設よりもPCをアップグレードする上で最優先に行うものだと思っています。今回のようにメーカー製PCにグラボを追加する手法等は色々な方が紹介していますがHDDのままというのもよく見かけ、個人的には無いなーと思いました。

予算の関係でSSDは256GBのものを使用していますが、ゲームによってはファイルサイズが100GB近くなってしまうゲームもあるので余裕があればより容量の大きなSSDにしたりDドライブもSSD化したいところですね。

次からはゲーム系のベンチマーク結果です。GPUは上記の電力制限80%の設定で計測しています。

Fire Strike

3DMARKのベンチマークの1種Fire Strikeのスコアです。

DirectX11対応ゲームでの性能の目安となります。メインPCのRX470は1万点弱なので6割ほどの性能、現在主流のGTX1660の半分以下のスコアとなります。

補助電源不要、ロープロファイル対応という点を考えれば及第点なスコアになるかと思います。

Time Spy

Direct X12対応ゲームの目安となるベンチマークテストです。

GTX 1050Tiが1世代前のグラボということもあり、現行のグラボと比べての性能差がFire Strikeよりも大きくなります。

DirectX12対応の最新ゲームを遊びたい場合はGTX 1650を検討したほうが良いかもしれません。

FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク

設定はフルHD最高品質です。

GPUチューニング時のものとなりますが平均50fps前後出ていました。最高設定で非常に快適判定なので問題なくプレイ可能かと思います。

ベンチマーク系のスコアを見た感じだと、PS3世代のゲームであれば最高設定でも問題なくフルHD、60fpsでプレイできそう、PS4世代のゲームだと設定を落とさないとフルHD、60fpsは厳しそうといった印象です。

続いて実際に各種ゲームを起動して実際のfpsを計測してみました。

FORTNITE

まずは人気のFPSゲームフォートナイトから。

比較的負荷の少ない場面であれば高設定から60fpsが維持できました。中設定まで下げると格段にGPU負荷も下がりますがその分画質も目に見えて荒くなってしまいます。

画質重視なら高設定、安定したfpsが必要であれば中設定が良いかと思います。

Apex Legends

Apex Legendsも高設定からGPU使用率が100%に張り付かなくなり、60fps出るようになりました。

爆発シーンなどの重い処理は若干fpsが下がってしまいますが設定を調整すれば十分満足の画質でプレイできます。

Witcher 3

オープンワールドRPGのWitcher 3です。

ちょっとこのPCには荷が重そうですね。最低設定にしないと60fpsは維持できませんでした。

ゲームの雰囲気などを重視するのであれば30fps上限にしたり、解像度を1600×900等に落として画質設定を上げてあげるのも良いかもしれません。

NieR:Automata

続いて国産RPGゲームのニーアオートマタです。

こちらもPCへの最適化不足のせいかfpsが出にくいことで有名です。今回は過去に紹介したMODを導入してゲーム内の画質設定とMOD内のLightingの項目を調整して比較してみました。

こちらも最低設定まで下げてあげないと60fpsは出せませんでした。Lightingを完全にオフにしてしまうとかなりグラフィックの印象が変わってしまうので30fpsでのプレイが現実的かもしれません。

他にPS3世代のゲームも試してみましたがこちらは最高設定でもGPU性能を使い切ることがなく、60fpsも問題なくキープできました。

以上、各種ベンチマークと実際のゲームでの結果でした。

流石に重めの最新ゲームだと60fpsキープは辛いところがありますが、設定等を妥協すれば十分プレイは可能なレベルかと思います。

ただ、やっぱりもうちょっとGPU性能がほしいといった印象なので予算に余裕があればGTX1650を選択したほうが幸せにはなれると思います。

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プラスアルファの選択肢

今回は3万円の予算に間に合わせる構成で作成しましたが、用途によっては下記のようなアップグレードも検討すると良いかと思います。

CPU

Core i3は第8世代以前は2コア4スレッドのCPUとなり性能がワンランク下がり、現在使用するにはちょっときついところがあります。

Core i7はビジネス向けPCには設定されていない場合が多く、別途CPUを調達することとなってしまうので割高となってしまいおすすめできません。

やはり最初からi5が搭載されているPC本体を狙うのがおすすめです。

但しSandy Bridge以降のi5は世代ごとに1割前後の性能アップに留まっているので1世代くらい古くても違いを体感しにくいです。世代を落とすことでPC本体を安く入手することが出来るのであれば予算に余裕がない場合は検討するのも良いかもしれません。

グラフィックボード

グラフィックボードについて今回は予算の制限でGTX 1050Tiを選択しましたが基本的にはGTX 1650を選択したほうが良いです。

ロープロファイル版GTX 1650のグラフィックボードは現在18,000円前後の相場となっており+4,000円程となりますが性能は2、3割アップしますので十分な差を感じるかと思います。

SSD

今回は256GBのものを使用しましたが、今回ベンチマークに使用したFORTNITEはゲームファイルのサイズが100GB近くありました。

ゲームを複数並行してプレイするという方はあっという間に空き容量が足りなくなってしまうのでSSDの容量が大きいものを選択した方が良いかもしれません。

500GB前後のSSDは6,000円くらいあるので+3,000円程からでアップグレードが可能です。

今回の構成ではDドライブにHDDを残しましたがこちらにゲームをインストールするとロード時間が長くなったり、マップデータ読み込み時にカクついてしまったり快適にプレイできなくなるのでおすすめしません。

メモリ

画像編集、動画編集のような用途で使用するのであればメモリ8GBでは心許ないので4GBメモリ4枚の16GBや4GBメモリ2枚+2GBメモリ2枚の12GBなどにアップグレードしてあげましょう。

4GBメモリ1枚の方が2GBメモリ2枚よりも需要があるので価格は若干高めになるので注意が必要です。

周辺機器

今回はPCのみの金額だったので他に必要なモニタ、キーボード等は別途必要となります。このあたりにもちょっと触れておこうかと思います。

モニター

最近流行りの4K画質や144Hzの高リフレッシュレートでプレイするにはPCのスペックが足りないので基本的にはフルHDの60Hzモニターで良いと思います。

このクラスは一番の主流でもあるので1万円台から選択肢が豊富です。グラフィックボードの出力端子が3系統あるのでデュアルモニタ環境にも対応可能となります。

また、自分は今回のPC本体をテレビに接続して使用しています。コンパクトなPC本体で製作したのでゲーム機のようにテレビ台の中に設置することも可能となっています。

マウス&キーボード

PCなのでマウスとキーボードも別途必須となります。

最近は普通のマウスやキーボードに光る機能を追加したなんちゃってゲーミングデバイスが多くなっているので自分の用途に本当に合っているのか確認が必要です。

マウスは左右のクリックの他にもボタンが付いている方がゲーム以外の普段使いでも便利なのでおすすめです。

キーボードは安価なものはメンブレンがほとんどですが、最近はメカニカル方式も4千円前後から入手出来るので試してみるのも良いかと思います。

コントローラー

マウス&キーボードではなくコントローラーでゲームをプレイする場合はこちらも準備が必要です。

PC用のコントローラーを購入してもいいですし、コンシューマゲーム機のコントローラーを流用するという方法もあります。

PS系やXbox系のUSB接続に対応したコントローラーは有線接続すれば簡単に使用できますし、無線についても下記のような設定をすれば使用可能なものもあります。

電源コード

今回は電源容量が小さいので電源コードを下のような邪魔になりにくいスリムタイプなものに交換が可能です。

モニタケーブルもスリムなHDMIケーブルにしたり、マウスやキーボードの無線化までしてあげるとゴチャゴチャになりがちなPC裏の配線をスッキリさせることが出来ます。

ケーブルをきれいに整理したい方は下も参考にしてみていただければと思います。

以上、3回に渡ってまとめた3万円で制作したゲーミングPCの紹介でした。

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